実験B-4 サラシア vs カレーライス α-GIはどこまで血糖値を抑え込めるか?



α-GI(α-グルコシターゼ阻害成分)というのは、小腸で二糖類がブドウ糖に分解・吸収されるのを邪魔する物質のことです。

吸収されなかった二糖類の一部は大腸に送られ、腸内細菌のエネルギー源となるそうです。

要するに摂取した糖質の一部が吸収されずにスルーされるわけですから、同じ量の糖質を摂取している場合、α-GIを摂取すればやせそうな感じがしますよね?

でも、「α-GIには減量効果はない」が定説となっています。

実際のところ、そもそもα-GIは「やせ薬」として開発が始まり、残念ながらその効果が見られなかったものの、血糖値上昇を抑えることが分かり、糖尿病の治療薬に転用されたという経緯があります。

つまり「α-GI飲んでもやせない」ことは最初から証明されちゃってるのですね。

でもここで疑問が湧き起こりませんか?

実際に糖質の吸収をカットしてるわけですから、その分のエネルギーは身体に取り込まれていないはず。

単純に考えれば(そんなに単純な話ではないと思いますが)、例えば毎日1,600kcal摂取して太ることなく体重を維持してる人がいるとすれば、その人がα-GIを摂取し続けると、エネルギー摂取量が少しずつでもマイナスになるわけですから、微妙に痩せていくのでは?

α-GIに減量効果がないということ自体については、私も数ヶ月間毎日飲み続けていましたから(今でも糖質摂取時には飲みます)、よく分かっています。個人差はあるかもしれませんが、私には全く効果ありません。

しかしなんでやせないのかというナゾは依然残るのです。

一般的な説明としては、

・α-GIを摂取しない場合、糖質摂取によって食後血糖値は急峻に上下する。

・α-GIを摂取すると、食後血糖値の上昇や緩やかになる→ゆっくり上がってゆっくり下がる

・糖質の吸収がだらだらと続くので、結果としてエネルギー吸収量は同じになる

というものがあります。

下は実験B-1で行ったサラシア茶と白米飯のグラフですが、

rice250+TA2g

1時間→2時間にかけて下降に向かってますので、単純にこのまま下がっていくだろうと思い2時間値までしか計っていませんでした。

しかし上記の説明が正しいとすれば、2時間以降にさらに上昇したり、あるいは殆ど下がらない状態が数時間続くということになりますね。

そこで確認のため、パスタとα-GIで実験してみました。

pasta+TC2

パスタをかなり少量にしたのでずいぶん優秀な(?)血糖値となっておりますが、確かに2時間値以降が上昇していますね。

ちなみにこの時のパスタは脂質とタンパク質たっぷりどころかコテコテの自作カルボナーラです。

ここで、

1. 実験A-3では、「(ほぼ)糖質のみ」を摂取する場合と、「脂質+タンパク質+糖質」のセットで摂取する場合では、後者の方が血糖値の上昇・下降ともに緩やかだという結果が観察されました。

2. α-GIの作用時間は摂取後およそ2時間、というのがこれまた定説です。

この2つから、

  • 「脂質&タンパク質」がそもそも糖質の吸収を遅らせている
  • α-GIもさらに糖質の吸収を阻害している
  • 食後2時間程度でα-GIの効力が切れる
  • だから2時間以上経過しても、残った糖質の分解・吸収が続く→血糖値が上昇する

のではないかと素人的には推測してみたのです。あまりうまく説明できませんが(;´∀`)

ということは、

α-GIの効力が切れる前に、追加で投入してみたらどうなるのだろうか?

α-GIは糖質摂取を開始する前に飲んでおかなけば意味がないとされていますので、食後の追加投入自体に意味がないかもしれませんが、実験してみて損はないでしょう。

やってみました(前置き長くてすみません)。

◆実験 サラシア2g×3 vs カレーライス

  • 食前10分、それから90分おきに2gずつ、計3回6gサラシアを摂取。
  • カレーライス420g(うち白米飯約200g)を食べて5時間値まで計測

具体的には下記のとおりです。

  • 11:20 サラシア2g摂取
  • 11:30 カレーライス450g(白米飯250g)摂取開始
  • 12:00 30分値計測
  • 12:30 1時間値計測
  • 12:50 サラシア2g追加摂取
  • 13:30 2時間値値計測
  • 14:20 サラシア2g追加摂取
  • 14:30 3時間値計測
  • 15:30 4時間値計測
  • 16:30 5時間値計測

salaciatea

まずサラシア茶飲んで(けっこう美味しい)、

rice200gcurryrice

カレーを食べる、と。まずそうですねぇこんな容器に入れるとΣ( ゚∀)

カレーの赤いのは追加で入れた唐辛子です。どうでもいい話ですが私、スパイス系の料理は激辛でないと許せないのです(lll゚Д゚)ヒイィィィ!!

◆血糖値(mg/dl)

  • 空腹時:80
  • 30分:135
  • 60分:150
  • 120分:140
  • 180分:128
  • 240分:103
  • 300分:74

グラフにするとこうなります。

curry-ta2g

6時間まで計るつもりでしたが、5時間で空腹時血糖値まで下がったのでやめました。

だらけ気味のカーブではありますが、2時間以降に再上昇したり下がらなかったりということはなかったので、実験成功なんじゃないかと思います。

参考までに白米飯だけのグラフと重ねてみます。2時間値までしか計測していない点と、ご飯の量が違う(カレーの方が50g少ない)点は割り引いてご覧下さい。

curry-rice250g

カレーライスの方、よりフラットな曲線を目指していたのですが、糖質量が多い(ご飯+ルー+タマネギで100gは余裕で超えているでしょう)のでまあこんなものでしょうか。

2時間値140mg/dlなので某学会さんが決めた合併症予防の基準はクリアしていることになりますね(´∀`*)

まだの方はこちらもどうぞ: サラシア実験その1:実験B-1 アーユルヴェーダの秘薬「サラシア」

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実験B-4 サラシア vs カレーライス α-GIはどこまで血糖値を抑え込めるか?” に対して2件のコメントがあります。

  1. fukura より:

    初めまして。
    とても興味深い実験をされていますね。参考にさせていただいております。
    私も以前リブレで色々食べて試してみました。
    Ⅱ型糖尿病が発覚して4年ほど経ちます。
    サラシアの成分、効能について詳しく勉強をしたいと思っているのですが、講演やセミナーなどされている機関をご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
    色々調べているのですが、なかなか行き着かなくて困っています。
    よろしくお願い致します。

    1. azukiaraiguma より:

      コメントありがとうございます。サラシアに関する講演ですか…すみません、知らないです。

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