vol.1 とりあえず「英語のゴール」を見ておきましょう



文法について具体的な説明を始めるまえに、このレッスンの当面のゴールについてお話しします。

このレッスンのσ(゚∀゚ )トウシュの目的は、みなさんに、

「英語の文を作るためのパーツ」

「それらのパーツの組み合わせ方」

「パーツを組み合わせて出来たパーツどうしの組み合わせ方」

を理解してもらうことです。

これが理解できたら、それなりに難しい英文を読んだり書いたりすることができるようになるからです。

もちろん、リスニングとスピーキングにも役立ちます。

英語はおもちゃのブロックのように、簡単なパーツを組み合わせていくつかのパーツを作り、それらをさらに組み合わせてどんどん複雑な文を作ることができるようになっています。

ここでは、その具体的かつ簡単な例を見ていくことにします。

色々な文法用語が出てきますが、全て今後のレッスンで詳しく説明しますので、今は分からないことはスルーしておいて下さい。

大事なのは、「英語ってそんなに難しくないな」と感じることです。

学校英語の難しさはmaxでもこのレベルなので、これを読んで、なんとなく英文の仕組みが分かればOKです。

ではやってみましょう。

まだ文法の説明は全くしてないので、SとかVとかの文法用語はとりあえずなしで始めます。

最も単純な英文は、AとBという二つのパーツだけで作れるのですが、ここでは複雑な英文の仕組みを知っていただくために、A、B、Cの三つのパーツで出来ている文で見ていきましょう。

[IA] [knowB] [the manC].

「私は(A)、その男を(C)、知っている(B)」 となります。

Cの[the man]はとりあえず「セットで一つの言葉(単語)」だと思っておいて下さい。

この文をフクザツ化していきます。まずは「名詞節めいしせつ」というものを使ってみましょう。

名詞節が何かをここで理解したり覚えたりする必要は全くありません。

他にも「形容詞節けいようしせつ」「副詞節ふくしせつ」というものが登場しますが、同様です。

「そんなものがあるのね」と思っておいて、気にせず読み進めて下さい。

1. 名詞節めいしせつ

[IA] [knowB] [the manC].

は三つの単語からなる単純な文ですが、Cの部分にもっと複雑なもの、例えばD、E、Fで出来ている別の文を置くこともできます。

[the manD] [stoleE] [my bikeF].

例えばこんな文です。「その男は(D)、私の自転車を(F)、盗んだ(E)」となります。

これを丸ごとCと置き換えると、

[IA] [knowB] [thatC’ <the man> <stole> <my bike>]

となります。thatはこの文をCと置き換えるために必要な言葉です。

こうすると、「私は(A)、『その男が私の自転車を盗んだ』ということを(C’)、知っている(B)」という意味の文になります。

「知っている」という動詞の内容として、単語である「その男」を置くこともできるし、「その男が私の自転車を盗んだということ」という文も置くことができますよ、ということです。

このような、ある文のパーツとして使う別の文(主語と動詞があるもの)を、「せつ」と呼びます。節については後ほどまた説明します。

ここでは、[the man]という名詞があるべきところに節が置かれています。名詞として使う節のことを「名詞節」と言います。

名詞節を使うことで、より長い複雑な内容を表現することができるのです。

では他のフクザツ化の例を見て見ましょう。

2.形容詞節けいようしせつ

[IA] [knowB] [the manC].

同じくCをいじってみましょう。今度は、Cの単語をそのまま使って、さらに別の意味を付け足していきます。

[<the man> <who stole> <my bike>]

whoは関係代名詞というものですが、今は読み流しておけばいいです。whoから後は、「私の自転車を盗んだ」という意味になり、これが後ろから[the man]を修飾(説明)しています。

ですので、この[ ]部分の意味は、「私の自転車を盗んだ、その男」となります。

これを元の文にあてはめると、

[IA] [knowB] [<the manC> / <who stole> <my bike>].

「私は(A)、『私の自転車を盗んだその男』を(C)、知っている(B)」となります。

who以降は、[the man]という名詞を修飾しています。

名詞を修飾する言葉を「形容詞」と言いますので、who以降は「形容詞節」と呼ばれます。

名詞節より少し分かりにくいかもしれませんが、ここでも「その男が盗んだ」という「主語→述語」の関係があるので、これも節の一種なのです。

これは関係代名詞を勉強すればちゃんと分かるようになるので、今ピンとこなくても気にしなくて構いません。

ポイントは、「名詞の後ろに色々な言葉をつなげて、長~い形容詞を作ることもできる」という点です。

ではこれら二つを一緒に使って、文をさらに盛ってみましょう。

3. 名詞節+形容詞節

名詞節はこうでした。

[that <the man> <stole> <my bike>]

形容詞節は、上記と同じものを使うと意味がおかしくなるので、別のものにします。

[the man <who I met> <last week>]

先ほどのwhoとは少し種類が違いますが、似たようなものです。

ここでは、「私が先週会った、その男」という意味になります。

これら二つをくっつけると、

[that <the man (who I met) (last week)D> <stoleE> <my bikeF>]

この部分は、「私が先週会ったその男が(D)、私の自転車を(F)、盗んだ(E)、ということ」という一つの長い名詞になるのです。

これを一番最初の文につなげると、

[IA] [knowB] [thatC” <the man (who I met) (last week)> <stole> <my bike>].

となります。全体では、

「私は(A)、『私が先週会ったその男が、私の自転車を、盗んだ、ということを』(C’’)、知っている(B)」

という、さらに複雑な内容を表す文となります。

さらにさらに、後の[my bike]にも形容詞節をつなげて、例えば

[that <the man (who I met) (last week)> <stole> <my bike (which I bought) (last year)>].

「『私が先週会ったその男が、私が昨年買った自転車を盗んだ』ということ」といった超長い名詞節(thatから後は全部名詞節となります)を作ることも可能です。

必用に応じて、いくらでも後から情報を追加できるのですね。

今度は次の角度からフクザツ化してみます。

4.副詞節ふくしせつ

次は、ABCの文そのものをいじるのではなく、この文の外側に、別の文(こちらも節ですが)をつなげてみます。

例えば、G、H、Iという三つの単語で出来ている文を作ります。

[the police officerG] [toldH] [meI].

これも三つの単語から([the police officer]はセットで一つとしておきます)できている文です。

「(その)警察官が(G)、私に(I)、教えてくれた(H)」という意味です。

この文の頭に、[because]という言葉をつけるとこうなります。

because [the police officerG] [toldH] [meI],

becauseは接続詞の一種です。becauseがついている節は、コンマ(,)があるところまでは1セットで、「~なので(~だから)」という、原因や理由を表すものになります。

ですので、これは、「警察官が教えてくれたので、」という意味になります。

これを最初のABCの前に置いてみると、

Because [the police officerG] [toldH] [meI], [IA] [knowB] [the manC].

となります。意味は、「警察官が教えてくれたので、私はその男を知っている」となります。

because, when, ifなどの接続詞がついている節は、↑のように、普通はこれらがついていない別の節(この例だとABCの文)と一緒に使うのですが、「接続詞がついている方」を副詞節と呼びます。

副詞というのは、ここでは動詞を修飾する言葉だと考えて下さい。

「警察官が教えてくれたので」は、I know the man.の[know]、「知っている」という言葉(動詞)を修飾しているので、「副詞」節と言うのです。

では最終ステップです。

5. 名詞節、形容詞節、副詞節を全部盛りにしてみよう

これまで出てきたものを全部つなげて一つの文を作ってみましょう。

  • 基本の文: [I] [know] [the man]. 「私はその男を知っている」
  • ①名詞節: [that <the man> <stole> <my bike>] 「その男が私の自転車を盗んだということ」
  • ②形容詞節:[the man <who I met> <last week>] 「私が先週会ったその男」
  • ③ ①名詞節+②形容詞節:[that <the man (who I met) (last week)> <stole> <my bike>]

「私が先週会ったその男が、私の自転車を盗んだ、ということ」

  • ④副詞節: because [the police officer] [told] [me] 「警察官が教えてくれたから」

でしたので、基本の文の[the man]の代わりに①を使い、かつ他のものを全部盛るとこうなります。

  • ⑤Because [the police officer] [told] [me], / [I] [know] [that <the man (who I met) (last week)> <stole> <my bike>].

「警察官が教えてくれたから、私は、『私が先週会ったその男が、私の自転車を盗んだ、ということ』を知っている」

基本の文とは根本的に意味が異なってしまいますが、この説明は、「難しそうな英文がどのような造りになっているか」を何となくわかってもらうためのものなので、そこは気にしないで下さい。

このように、元は単純な文でも、同じく単純な「〇〇節」をいくつもつないで、どんどん複雑で難しい文を作ることができますよ、というお話しです。

6. ついでなのでもう少しややこしくしてみましょう。*パス可

ややこしすぎると感じる方はパスしてもいいです。最終的には理解して使いこなせるようになります。

名詞節と形容詞節をミックスできたように、名詞節、形容詞節、副詞節はお互いに組み合わせることができます。

  • ⑥ ①名詞節+③副詞節:[that <the man> <stole> <my bike> / although <he> <did not need> <it>]

③の副詞節をそのまま使うと意味がおかしくなるので、別の副詞節を使っています。

althoughは「~にもかかわらず(~なのに)」という意味の接続詞です。

although <he> <did not need> <it> は、「彼はその自転車を必要としてなかったのに」という意味の副詞節です。

これを<the man> <stole> <my bike>という節につなげると、「彼はその自転車を必要としてなかったのに、私の自転車を盗んだ」という文になります。

この文の頭にthatを付けると、①と同じ名詞節になり、普通の名詞と同じように使うことができます。

この例では、thatから最後までが、「副詞節を含む名詞節」ということになります。

  • ⑦これにさらに形容詞節を付け足すこともできます。

[that <the man (who I met) (last week)> <stole> <my bike> / although <he> <did not need> <it>]

「その自転車を必要としてなかったのに、私が先週会ったその男は、私の自転車を盗んだ」となります(下線部が形容詞節)

これ全体が一つの名詞となるので、元の文[I] [know] [the man]. の[the man]と入れ換えると、

[I] [know] [that <the man (who I met) (last week)> <stole> <my bike> / although <he> <did not need> <it>].

という文ができます。

  • ⑧形容詞節+副詞節

②の形容詞節の[last week(先週)」を副詞節に変えてみましょう。

[the man who I met / when I was walking down the street]

whenは「~している(していた)時」という意味の接続詞です。ここではwhen以降は「私が道を歩いている時」という意味の副詞節になるので、これ全体は、

「私が道を歩いている時に出会った男」となります。

これを⑦の<the man…>と入れ替えると、

[that <the man (who I met) / when (I) (was walking) (down the street)> <stole> <my bike> / although <he> <did not need> <it>]

こういう名詞節ができて、さらにこれを元の文に…

という風に、無限に足し算できてしまうのです。

さらにandなどを使って別の文をつなげたりもできますが、キリがないのでとりあえずここまでとしておきます。

6.まとめ

この話には皆さんの知らない文法知識が登場しますので、難しいと感じた方もいるかもしれません。

しかし難しい点を都合よく無視してしまえば、話は単純です。

英文をフクザツ化する主な要素は、上で述べた、「名詞節」「形容詞節」「副詞節」の三種類です。

英語では、「主語+動詞」があるもの(節。つまり文っぽいもの)を丸ごと名詞、形容詞、副詞として使うことができるのです。

節は文っぽいもの=つまり長くなりがち

なので、

節を組み込んだ文も当然長くなる=難しそうに見える

ということなのです。

でも、これまで見てきたとおり、ベースの文自体が難しいのではありません。

一見複雑な文も、実は単純なパーツ(ここでは節)を組み合わせているにすぎないのです。

ですので、「英文の基本的な組み合わせ」をしっかり理解すれば、

Because the police officer told me, I know that the man who I met last week stole my bike.

このような文を見ても、

Because [the police officer] told [me], /

I know [that <the man / who I met last week> stole <my bike>].

こんな感じで要所要所をカッコでくくったり、スラッシュ(/)で区切ったりして、

  • どこからどこまでが意味的にひとまとまりとなっているのか
  • どの部分がどの言葉を修飾しているのか
  • 全体的な文の型は何なのか

等をすぐに判断できるようになります。

逆に言えば、「難しそうな英文」とは、「名詞節」「形容詞節」「副詞節」が含まれている文であることが大半なので、これらの使い方を理解しておけば何ということはありません。

では、次回から、全ての基本である、「文のパーツ(要素)」、「パーツの組み合わせの基本(五文型)」、「パーツと品詞の関係」について学んでいきましょう。

【おまけ】

今回の内容をまとめておきます。文法用語を使わないと一般化できないので使っています。

ここではSVOという文型で説明しています。

これらの言葉が分からない人は、文の要素(パーツ)と基本文型(パーツの組み合わせ方)を読んでからまた眺めに来て下さい。

■名詞節、形容詞節、副詞節 足し算の例:

基本の文: S V O

+名詞節: S V [that S V…]

+形容詞節: S(+which…) V [that S(+who…) V O(+which…)] *which, whoは形容詞節を作るもの

+thatの中に副詞節: S(+which…) V [that S(+who…) V O(+who…) / when S V…]

+基本文の外に副詞節: When S V…,  S(+which…) V [that S(+who…) V O(+who…) / when S V…]

+外の副詞節の中に形容詞節: When S(+who…) V…,  S(+which…) V [that S(+who…) V O(+who…) / when S V…]

+外の副詞節の中に副詞節:When S(+who…) V… / while S V...,  S(+which…) V [that S(+who…) V O(+who…) / when S V…]

+andで別の文:  When S(+who…) V… / while S V...,  S(+which…) V [that S(+who…) V O(+who…) / when S V…] and S V

ちなみにandの後のSVにも各種の「節」をつなげることができます。

この無限の入れ子構造が分かれば英語は簡単です。

 

 

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