実験A-3:肉とご飯の微妙な関係



前回A-2の「食べ順」実験の続編です。レタスを事前に食べると確かに効果がありました。

食物繊維の働きによるものか、レタスに他の血糖値上昇を抑制する成分が含まれているのかは不明ですが….

次の疑問は、「では肉を先に食べるとどうなるか?」です。試してみましょう。

「肉だけ」→「ご飯だけ」で食べるのもどうかと思ったので同時に食べることにしました。まあ、普通の食事ですね(´∀`*)

◆実験1: 鶏肉200g+白米飯250g

・鶏もも肉200gをフライパンで炒め、塩だけで味付けしたものと白米飯250gを一緒に食べました。

結果は…

★血糖値 ※( )の中は白米飯のみの値
  • 空腹時:88 (88)
  • 30分: 108 (145 )
  • 60分: 97 (214 )
  • 120分:132 (167 )
  • 180分:141 (133 )

これもなかなか驚きの結果でした。鶏の塩焼きでも、血糖値のピークをカットし、上昇曲線を緩やかにできるようです(私の場合は、ですが)。

ある程度なだらかになるだろうとは予測していましたが….

この時は3時間までしか計測しませんでしたが、2-3時間値が上昇しているので、3時間より後も上昇を続けている可能性はありますね。

血糖値がだらだら高い状態が数時間続くのではないかと思われます。

確認のためにもう一度実験してみました。今度は牛肉です。

◆実験2: 牛肉200g+白米飯250g

・実験1と同様に、牛肉200g(塩味。部位は忘れました)と白米飯を同時に食べて計りました。

★牛肉200g+白米飯250g摂取時の血糖値 ※( )の中は白米飯のみの値

  • 空腹時:88 (88)
  • 30分: 106 (145 )
  • 60分: 152 (214 )
  • 120分:163 (167 )
  • 180分:164 (133 )

1時間値以降は鶏肉の時よりも高い数値になってますが、白米飯のみの場合と比べるとより緩やかではありますね。

このケースも、3時間より後もだらだら高値が続いていそうな感じです。牛肉と鶏肉で違いが出る点もとても興味深いです。

一部の糖尿病専門医が、「脂質やタンパク質も血糖値に影響を与える」「脂質を摂ると血糖値がいつまでも下がらない」と仰いますが、このことを指しているのでは?と思いました。

仕組みは分かりませんが、脂質やタンパク質と糖質を一緒に摂ることで、血糖値のピークがずれるのでしょう。

私の場合はパスタを食べても同じような結果になります。パスタは単体では食べられない(食べたくない)ので、必ずソース(脂質&タンパク質たっぷりです)を絡めて食べます。

しかしこの場合、別に「脂質」「タンパク質」が「血糖値を上げている」わけではなく、何らかの作用によって「糖質の吸収を遅らせている」だけだと推測する方が自然だと思います※。

ということで、次回は脂たっぷりの肉だけを多めに食べて、5-6時間に渡り血糖値を測定したいと思います。

※インスリンが枯渇している糖尿人はタンパク質摂取でも血糖値が上がるそうです。

【所感】

  • 食後の急峻な血糖上昇を抑えている点は悪くはないですね。
  • しかし中途半端な高血糖状態が数時間続くのは愉快ではないです。
  • 元々、「肉で食後高血糖を防げるはず」と考えて実験したわけではないので、これはこれでよしとします。
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