実験A-8 神々の戦い2 渾沌 vs サトゥルヌス~デンプンと砂糖は何が違うのか~ついでにブドゥ様も



紀元前700年頃から約250年間の歴史を書いた、春秋左氏伝(通称「左伝」)というものがございます。

孔子さまが編纂した伝えられる『春秋』という歴史書の注釈書の1つだそうですが。

この左伝には、舜帝によって中原の四方に流された四柱の悪神として、

  • 渾沌(こんとん)
  • 饕餮(とうてつ)
  • 窮奇(きゅうき)
  • 檮杌(とうこつ)

についての記載がありまして、これらを「四凶」と呼びます。

今回は、これら四凶の神の中から、「渾沌七竅に死す」の成句でもお馴染みの(知らん知らん(ヾノ・∀・`)ナイナイ)渾沌さまにご参戦いただくことにいたしました。

渾沌さまのお姿については諸説ありまして、

「神異経」には、

崑崙の西にいる犬に似た長毛四足の獣。熊に似て爪がなく、目はあれど見えず、耳はあれど聞こえず、善人を妨げ、悪人に懐く。また、「『春秋』に云う」として、「何もせず、常に自分の尾を咥えて回っては空を仰いで笑う」

「山海経(西山経)」には、

天山の西南にいる「帝江」という神が渾沌と同一視される事がある。 黄色い袋に似て、赤土や火のように赤く、六足四翼、混沌として顔がなく、歌舞を知るという。

との記述がございます…..って知りませんけどね(;´∀`)

まさに渾沌としてつかみどころがない感じですが、

渾沌之一

まあ大体こんな感じだと思っておいていただいたらよろしいかと(;´∀`)

さてこの渾沌、人間の前にはしばしば澱粉ーデンプンーとして姿を現すそうな。

ええ。無理やり語感が似てるの必死に探したらこうなっただけですけどヽ(`Д´)ノプンプン

=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=

デンプンと言えば穀類や芋などにたくさん含まれている多糖類、要はブドウ糖がたくさんくっついたやつでして、つまるところこやつもブドゥ神の子分っちゃ子分という見方もできるわけです。

前回の実験で登場いただいたサトゥルヌス神は砂糖、つまりショ糖、さらにつまり二糖類ですが。

渾沌さまはその名のとおりもっともっと複雑な多糖類(つっても要は単糖類がいくつくっついてるかってだけの話ですけどね)。

代謝経路-体内でどのように分解・吸収されるのか-について簡単に記しておきますすと、

◆砂糖(ショ糖=スクロース=二糖類)

  1. 小腸でサッカラーゼ(消化酵素)によってブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解され、小腸内で吸収されて血流に入ります。

◆デンプン(スターチ=多糖類)

  1. アミラーゼ(唾液中の消化酵素)によってマルトース(麦芽糖=二糖類)やデキストリン(マルトース以上デンプン未満の多糖類)に分解。
  2. 十二指腸で膵アミラーゼによってマルトース(二糖類)に分解。
  3. 小腸内のα-グルコシダーゼによってグルコース(ブドウ糖)に分解され、小腸壁から吸収→血液中へ。

となっております。

早い話が、

・砂糖(ブドウ糖+果糖の二糖類)は、「ブドウ糖」と「果糖」に分解される。

・デンプン(ブドウ糖が複数結合した多糖類)は、いったん「麦芽糖(ブドウ糖+ブドウ糖の二糖類)」になってから、さらに単体の「ブドウ糖」に分解される

ということです。

で、デンプンのほうが代謝経路がやや複雑であるところから、世間一般では、

  • デンプンは代謝に時間がかかるから血糖値上昇はより緩やかだ

とか

  • だから砂糖なんかより身体に優しいのだ。一緒にすな( ゚Д゚)オラ

とか

ひどいのになると、

  • ブドウ糖や砂糖=単純糖質=身体に悪い
  • デンプン=複合糖質=身体に良い

なんて専門用語をデタラメに使って(わざとやってるでしょ)人心を惑わしているあざとい御仁もいらっしゃるようで。

「複合糖質」って「デンプン」のことではありません。糖脂質とか糖タンパクを指す用語です(詳しくはこちら)。

おひまな方は、「単純糖質 複合糖質」などで検索してみて下さい。

医師とか栄養士、大学のセンセイまで↑のデタラメを引用してたりするからびっくりですなΣ(´∀`;)。

=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=

ま、とりあえず実験しましょ。

心を込めてていねいに丁寧にお米研いで芳醇炊き仕様で炊きました。

後でパッケージ見たら「無洗米」と書いてあったけど(;´∀`)

「無くなるまで洗え」という意味だということにしておきましょう。

rice83g-hot

糖質量を約30gで揃えるためにご飯の量は83gとしました。もちろんご飯だけ。

◆実験: 白米飯83g(糖質量約30g)

★血糖値(mg/dl)

  • 空腹時:77
  • 30分後:142
  • 60分後:170
  • 120分後:145

白米飯83g

ほほーお。

米に含まれているのは「複合糖質」で、血糖値をゆっくり上げるんとちがうんかいщ(゚Д゚щ)

「単純糖質」らしい砂糖&ブドウ糖と重ねてみましょか?

rice-sugar-glucose

  • 黄色:ブドウ糖
  • 青:砂糖(ショ糖)
  • 赤:白米飯

なんか賑やかなグラフになっておりますが。

いずれも糖質量はおよそ30gでほぼ一緒です。

ブドウ糖と砂糖は30分値がピークで約170mg/dl。

白米飯は60分値がピークで同じく170mg/dl。

ピーク時間が30分ずれただけじゃないかщ(゚Д゚щ)

しかもご飯たったの83gだぞщ(゚Д゚щ)

コンビニおにぎりだって100g以上はあるぞ。

ほとんどの人は、おにぎり1個で満足なんかできやしないでしょう。

だからって大盛パックのご飯(250g)食べたらこうなっちゃうんだぞ。

rice250g

誤解しないでいただきたいのですが、別に私は「ご飯が身体に悪い」とか「糖質はすべからく毒である」なんて言いたいわけじゃないし、思ってもおりません。

楽しめるうちは、なんであれ適度に楽しめばいいと思います。

でもね。

「デンプン(多糖類)は砂糖(二糖類)やブドウ糖(単糖類)よりもゆっくり血糖値を上げる」

だの、

「米(または玄米)は健康によい」

だの、

実験もせず、明確な根拠も示さずに吹聴するのはいかがなものかと思うのであります。

そんな夢のようなおはなしは少なくとも境界型糖尿人の私にはあてはまりません。

玄米も白米も砂糖もブドウ糖も、血糖値上昇という観点ではみな同じでしたから(血糖値だけが健康の指標だとも考えてはいませんが)。

実験: 玄米と白米

実験: 砂糖とブドウ糖

「たかが一例」と仰るなら、どーぞどーぞ糖尿人たくさん集めて盛大に血糖値測定祭してあげて下さいな。

多くの境界型~真性糖尿人にもあてはまらないだろうと容易に推測できますけどね。

さて。

神々の戦いシリーズ第二弾 渾沌vsサトゥルヌス(vsブドゥ)。

結果はまたもやドローってことでъ(゚Д゚)グッジョブ!!

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